Webフォント(Googleフォント)の使い方と高速化【容量2%に減】
急いでいる方は↓これをCSSにコピペするだけでOKです。
@import url('https://fonts.googleapis.com/css?family=Noto+Sans+JP&display=swap');
body{font-family: 'Noto Sans JP', sans-serif;}
Noto Sans JPが使えます。 あいう 123 ABC 漢字
時間のあるかたはもう少しお話をお聞きください。注意点やもっと良くする方法をご説明します。
目次
Webフォントのメリット
デザインの幅が広がる
日本語フォントはそれほど多くありませんが、それでも選択肢は増えています。
また、英字フォントだとさらに多いのでデザインの幅が広がります。
これまで画像で表示していたタイトルもテキストで表示できるようになります。
パソコンでもスマホでも端末に関わらず同じフォントを表示させることができる
「メイリオ」などはWindowsには標準インストールされていますが、Macやスマホにはありません。
一方Webフォントなら端末に依存しないので端末に関わらず同じフォントを表示させることができます。
CSSやhtmlの基本をしっかり理解すると、この記事の内容もより理解できるようになりますよ。
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Webフォントのデメリット
フォント容量が大きい
例えば「Noto Sans JP」をそのまま読み込もうとすると25.7MBにもなります。
25.7MBは一瞬で読み込める容量ではありません。
読み込んでいる間は文字が表示されません。
これではユーザーが離脱するだけでなく、SEO上も不利になる可能性があります。
ダブルパンチとして結局読み込めず標準フォントが表示されることがあります。
これではWebフォントを設定した意味がありません。
よってWebフォントを使うときはこの容量を軽くすることが重要になってきます。
軽くする方法も含めて「Webフォントの使い方」をご説明します。
Webフォントの使い方
まずは使いたいフォントを探しましょう。以下の記事を参考にしてみてください。
ここでは使い勝手のいい「Googleフォント」の使い方についてご説明します。
「Google Fonts」サイトへ行きます。
「Languese」を「Japanese」にして日本語フォントに絞り込みましょう。
日本語のフォントは8種類ありますので、好きなフォントをクリックします。
ここでは「Noto Sans JP」を例に説明します。
ここで「ダウンロードする方法」と「外部読み込みする方法」で設定方法が変わります。
ダウンロードする方法
オススメの方法です。
後述する「外部読み込みする方法」だとIEで読み込めない場合があります。
また、フォントファイルの容量を減らすことができ、高速表示しやすいです。
右上の「Download family」をクリックします。
「Noto_Sans_JP.zip」がダウンロードされますので、解凍しましょう。
「Noto Sans JP」の場合、6個のファイルがあります。
ファイルが複数あるのはそれぞれ文字の太さが違うためです。いろいろな太さのフォントを使えるのはメリットではありますが、一方で容量が重くなるという無視できないデメリットがあります。
6つ全部読み込もうとすると25.7MBにもなります。これは一瞬で読み込める容量ではないため、文字がしばらく表示されなかったり、結局標準フォントで表示されてしまうことがあります。
これを避けるためにこのダウンロードしたWebフォントを軽くする方法を紹介します。
※軽くするのは必須ではありませんが、あなたのサイトにとってもあなたのサイトに訪れるユーザーにとってもメリットのある手段です。
Webフォントを軽くする
①1ファイルだけ使う
6つファイルがありますが、全部使う必要はありません。
「Regular(細め)」か「Medium(太め)」だけにしましょう。これだけで25.7MB→4.4MBと容量が1/6になります。
なお「font-weght:bold」を使えば、太いフォントにもできます。
②必要な文字だけに絞り込む
フォントファイルには普通使わないような文字や記号などが含まれています。これらを除去 もとい 必要な文字だけに絞り込むことで容量を減らすことができます。
サブセットフォントメーカーをダウンロード&インストールします。
サイトの下部分「Ver3.2.0のダウンロード」をクリックします。
ダウンロードしたファイル「subsetfont320.msi」をインストールしましょう。
インストール後、自動では起動しないのでWindowsメニューから「サブセットフォントメーカー」を探して起動しましょう。
「作成元フォントファイル」の「参照」からダウンロードしたotfファイルを選択します。
「作成後フォントファイル」の「参照」から書き出し先フォルダとファイル名を設定しましょう。元のファイルを上書きするとやり直せなくなるので上書きしないよう別名にしましょう。
「フォントに格納する文字」に下記をコピペします。
こちらは常用漢字とホームページで使う記号です。
一乙九七十人二入八力刀丁又了下口三山子女小上夕千川大土丸弓工才万士久干己寸亡及丈凡与刃巾乞円王火月犬五手水中天日木文六引牛今元戸午公止少心切太内父分方毛友区化反予欠氏不夫支比仏尺収仁介刈凶互井丹匹斤幻孔冗双斗乏升弔屯厄牙勾爪匂片玉左四出正生石田白本目右立外兄古広矢市台冬半母北用央去号皿仕写主申世他打代皮氷平由礼以加功札史司失必付辺包末未民令圧永可刊旧句示犯布弁穴冊処庁幼甘丘巨玄込召占奴払矛甲巧斥凹且囚汁仙凸尼丙瓦叱尻旦丼氾休気糸字耳先早竹虫年百名羽会回交光考行合寺自色西多池地当同肉米毎安曲血向死次式守州全有羊両列衣印各共好成争仲兆伝灯老因仮件再在舌団任宇灰危机吸后至存宅扱芋汚汗朽叫仰旨芝朱舟巡旬尽吐弐忙劣企吉刑如匠伐帆伏吏缶江充迅壮肌妃朴妄伎臼汎花貝見車赤足村男町何角汽近形言谷作社図声走体弟売麦来里医究局君決住助身対投豆坂返役位囲改完希求芸告材児初臣折束低努兵別利良冷労応快技均災志似序状条判防余我系孝困私否批忘卵乱壱戒含却狂迎更抗攻伺秀床吹即沢沖沈抜尾坊妙肝忌岐坑克寿伸辛択尿伴芳邦妨没抑励亜吟呉佐肖抄杉妥但呈廷忍妊把伯扶戻串沙芯汰那阪肘冶妖沃呂弄雨学空金青林画岩京国姉知長直店東歩妹明門夜委育泳岸苦具幸始使事実者昔取受所注定波板表服物放味命油和英果芽官季泣協径固刷参治周松卒底的典毒念府法牧例易往価河居券効妻枝舎述承招性制版肥非武沿延拡供呼刻若宗垂担宙忠届乳拝並宝枚依押奇祈拠況屈肩刺沼征姓拓抵到突杯泊拍迫彼怖抱肪茂炎欧殴佳怪岳拘祉侍邪昇炊阻卓抽泌苗奉房免炉拐劾宜拒享茎弦肯昆肢叔尚枢斉析拙坪邸泥迭披附侮沸併泡奔抹岬盲枠宛旺岡苛玩股虎采刹呪狙妬奈阜枕弥拉音草科海活計後室首秋春食星前茶昼点南風屋界客急級係県研指持拾重昭乗神相送待炭柱追度畑発美秒品負面洋胃栄紀軍型建律昨祝省信浅単飛変便約勇要逆限故厚査政祖則退独保迷映革看巻皇紅砂姿城専宣染泉洗奏段派肺背威為皆狭枯荒香恒咲狩柔盾侵是俗耐珍怒逃峠柄冒盆郎哀卸架悔冠軌虐峡契弧孤郊恨削施牲促胎怠胆訂帝卑赴封胞某幽厘姻疫垣括糾挟洪侯拷砕臭俊叙浄津甚帥窃荘衷挑勅亭貞洞柳畏茨咽怨柿柵拶拭栃虹眉訃勃昧侶思校家夏記帰原高紙時弱書通馬院員荷起宮庫根酒消真息速庭島配倍病勉旅流案害挙訓郡候航差殺残借笑席倉孫帯徒特梅粉脈浴料連益桜恩格個耕財師修素造能破俵容留株胸降骨座蚕射従純除将針値展党討納俳班秘陛鬼恐恵兼軒剣剤脂称浸振陣扇恥致途透唐桃倒胴悩般被疲浜敏浮捕峰砲眠娘紋涙烈恋朗悦宴華既脅倹悟娯疾殊徐辱粋衰隻桑託畜哲凍匿畔姫紛倣埋浪翁蚊核陥飢恭貢剛唆栽宰索桟酌珠准殉祥症宵娠唇畝逝栓租捜挿泰逐秩朕逓浦俸剖紡耗竜倫挨唄俺釜桁拳挫恣袖凄脊捉酎捗哺冥脇?魚教強黄黒細週雪船組鳥野理悪球祭習終宿章商進深族第帳笛転都動部問貨械救健康菜産唱清巣側停堂得敗票副望陸移液眼規基寄許経険現混採授術常情責設接断張備貧婦務率略異域郷済視捨推盛窓探著頂脳閉訪密訳郵翌欲陰菓乾脚掘婚彩惨執斜釈寂紹脱淡添盗販描猛粒郭掛勘貫菊虚偶啓掲控紺赦酔惜措粗掃逮袋窒彫陳陶豚粘婆排陪符崩隆猟陵尉逸涯殻喝渇患偽菌蛍渓斎崎蛇渋粛淑庶渉訟剰紳崇据旋曹眺釣偵悼軟培舶猫瓶偏堀麻唯悠庸涼累萎淫崖亀惧舷梗頃痕埼斬鹿羞戚曽爽唾堆貪梨捻森雲絵間場晴朝答道買番飲運温開階寒期軽湖港歯集暑勝植短着等登湯童悲筆遊葉陽落街覚喜給極景結最散順焼象隊達貯然博飯費無満量営過賀検減証税絶測属貸程提統評富復報割揮貴筋勤敬裁策詞衆就善装創尊痛晩補棒握偉越援奥幾距御堅圏項紫煮畳殖尋訴替弾遅堤渡塔鈍普幅傍帽雄絡惑腕詠敢換喚棋欺喫遇雇硬慌絞軸湿晶掌焦遂随婿葬超痘蛮募揚揺裂廊湾渦棺堪款閑暁琴隅詐酢傘滋循硝粧詔診疎喪堕惰棚塚搭筒棟廃媒扉雰塀遍愉裕猶痢硫塁嵐椅媛葛喉須痩貼椎斑喩湧貿遠園楽新数電話暗意感漢業詩想鉄農福路愛塩試辞照節戦続置腸働解幹義禁群鉱罪資飼準勢損墓豊夢預絹源署傷蒸誠聖暖賃腹幕盟裏違煙鉛暇雅較勧詰傾遣誇鼓継歳載詳飾触慎寝跡僧嘆蓄跳殿搬微誉腰溶雷嫁塊慨該隔滑棄愚携催債搾慈摂賊滞滝稚塗飽滅裸零廉楼猿虞禍靴褐寛頑傑嫌献碁溝嗣酬愁奨睡践禅塑痴艇督漠鉢煩頒酪虜鈴賄彙楷蓋毀嗅僅窟詣隙傲塞嫉腫腎裾煎羨腺詮溺頓蜂睦慄賂?歌語算読聞鳴駅銀鼻様緑練関管旗察種静説漁歴演慣境構際雑酸製精銭総増像態適銅徳複綿領閣疑誤穀誌磁障層認暮模維隠箇駆豪雌需端徴摘滴稲髪罰腐漫慢網踊暦概綱酵獄魂遭憎奪碑漂慕墨膜誘漏寡酷漆遮銃塾緒彰誓漸駄嫡漬寧閥僕銘僚熊箋遡遜綻蔑貌蜜瘍辣瑠線横談調箱億課器賞選熱標養輪確潔賛質敵導編暴遺劇権熟諸蔵誕潮論鋭影縁監歓輝儀戯撃稿趣震澄踏輩範盤膚敷賦舞噴舗黙慮慰閲餓緩緊撮暫潤遵衝嘱審穂請潜諾駐鋳墜締墳魅憂霊謁稼潟窮勲慶賜縄遷槽徹撤賠罷賓憤幣弊褒撲摩窯履寮潰畿憬稽駒摯餌憧踪誰嘲罵箸膝蔽餅璃親頭館橋整薬機積録衛興築燃輸激憲鋼樹縦操糖奮緯憶壊獲獣薪濁曇濃薄繁避壁謡頼隣隷穏凝憩賢墾錯諮錠嬢壇篤縛縫謀膨擁錬懐還憾薫衡儒壌薦磨諭融諧骸錦錮醒膳緻諦賭麺?講謝績厳縮優覧環鮮燥翼療齢犠擦鍛聴嚇轄擬矯謹謙購懇爵醜償礁繊霜濯謄頻曖臆鍵戴瞳謎鍋闇瞭顔曜題観験類額職織簡難臨鎖瞬騒贈闘離穫騎繕礎鎮藩覆癖翻濫糧襟顕繭懲癒顎鎌韓藤璧藍願鏡識警臓繰爆霧麗鶏鯨髄瀬簿韻璽藻覇譜羅艶蹴麓議競護響欄鐘譲籍懸醸騰躍露顧魔艦鶴驚襲籠鑑鬱損、。,.:;?!゛゜_々〇ー―‐/\~|…‘’“”()〔〕[]{}〈〉《》「」『』【】+-×÷=<>°′″¥$%#&*@※〒0123456789ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyzぁあぃいぅうぇえぉおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢっつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもゃやゅゆょよらりるれろゎわをんァアィイゥウェエォオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂッツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモャヤュユョヨラリルレロヮワヲンヴヵヶ!"`"'①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩP`p!1AQaq"2BRbr#3CScs$4DTdt%5EUeu&6FVfv'7GWgw(8HXhx)9IYiy*:JZgz+;K[k{,
最後に「作成開始」をクリックして完成です。
これで4,384KB→485KBと1/9にまで減らせました。
当初読み込ませようとしていた25.7MBと比べると2%以下になっています。
もし表示されていない文字があったらその文字を「フォントに格納する文字」に追加するか、下記「第一水準漢字」をご利用ください。
第一水準漢字
↑こちらは第一水準漢字と各記号が含まれています。
逆に、漢字全部もいらない、特定のタイトル・ロゴにだけなど使用する文字が決まっている場合はその文字だけを「フォントに格納する文字」に設定するとさらに容量を減らすことができます。
指定文字は重複して問題ありません。
スタイルシートにCSSを記述する
「サブセットフォントメーカー」で作ったotfファイルをサイトのフォルダに設置したら下記のようにCSSに記述します。
@font-face {
font-family: 'Noto Sans Japanese';
src: url(NotoSansJP-Medium.otf);
}
body{font-family: 'Noto Sans Japanese';}
@font-faceのfont-familyは任意で設定できます。日本語でも大丈夫です。ここで設定した文字列をbody等に設定するfont-familyと一致させましょう。
@font-faceのsrcはサブセットフォントメーカーで作ったotfファイルを指定します。相対パスに気を付けて設定しましょう。
「ダウンロードする場合」についてはこれで完了です。
外部読み込みする方法
ダウンロードせずに外部読み込みさせる方法です。
「高速表示しなくてもいいから手っ取り早く済ませたい!」というかたはこちらの方法がオススメです。
フォントファイルの容量を削ることはできませんが、ユーザーが他のサイトで同じフォントファイルを読み込んでいて、端末がキャッシュ(記憶)していたら読み込む時間が0になるというメリットもあります。
ただし外部読み込むする方法は、IEでは表示されない場合があるようです。IEユーザーがあまり想定されないサイトならこちらの方法でもよいかと思います。
さきほどのGoogleフォントサイトにてフォントを選択した画面です。
①フォントの右にある「Select this style」をクリックします。複数の太さを使用する場合は複数選択します。複数選択するとその分読み込む容量が増えるので最小限にしましょう。
1つでいいなら「Regular 400(細め)」か「Medium 500(太め)」がオススメです。
②右に「Selected family」が表示されます。表示されない場合は右上のメニューアイコンをクリックしましょう。
③「Embed」タブをクリックし「@import」タブをクリックします。
④<style>の中身をCSSに記述します。
⑤「font-family・・・」をbodyなどフォントを指定したい箇所に設定します。
複数選択していた場合は「font-weight:400」など太さを設定すると良いでしょう。
「外部読み込みの方法」は以上です。
Webフォント使い方まとめ
- Googleフォントサイトなどからフォント(otfファイル)をダウンロード
- ダウンロードしたotfファイルから1つだけ選択する
- サブセットフォントメーカーで軽量化する
- CSSで設定する
Webフォントを使いつつ軽量化・高速化して快適なサイトにしましょう。
以上、Webフォント(Googleフォント)の使い方と高速化【容量2%以下まで減】でした。
「この記事の内容がよくわからなかった…」「なんかうまくいかなかった…」というかたは下記記事↓でhtmlとCSSの基本を学びましょう。
わからないまま突き進むより基本を学ぶのが結局近道です。